


世の中の栄養課題を
“おいしく”解決できますか?
おいしく減塩タイアッププロジェクト

きのう、今日、そして明日。「食べる」は続くよどこまでも。
朝、起きたらごはんを食べ、午前中働いたら昼ごはん。午後もしっかり仕事して、気がついたらもう晩ごはんの時間。 私たちは、いったい一生のうち何回ごはんを食べるのか想像もつかないくらい多くの時間を「食べる」ことに費やしています。 当たり前すぎて今さら言うまでもありませんが、「食」は私たちの暮らしに欠かせない、とても大切なこと。
その「食」をテーマに働くみなさんが「いつも考えていること」を聞いてみました※。
この「世の中の栄養課題を『おいしく』解決できますか?」では、最前線で活躍する栄養士・管理栄養士のみなさんの本音が溢れる、 とても興味深いアンケートの回答を紹介しながら、みなさんと「食べること」について考えていこうと思います。
(※ 2020年2月21日〜3月6日 インターネットによるアンケート調査(国内) 栄養士もしくは管理栄養士の資格を持っているエイチエ会員259名が回答)
「栄養」について考え、「栄養」とともに生きていく仕事
エイチエ会員の皆さんが栄養士・管理栄養士を目指した理由はさまざまでした。「料理が好きだから」「専門職として活躍できるから」「資格を取得できるから」が4割を超え、特に50代以上の6割近くが「料理が好きだから」と答えています。それに対して、30代で最も多かった答えは「人々の健康に貢献したいから」。世代によって職業観が異なっているのは、時代と共に、社会に求められる「栄養士の役割」が変化しているという捉え方もできるのかもしれません。
栄養士・管理栄養士を目指したきっかけ
※回答者259人中の割合/複数選択形式
「今後やりたいこと」については具体的な回答が数多く寄せられました。
栄養士・管理栄養士として専門性の向上、社会貢献、人材育成、経験と知識を活かした食のサポートは、まさに「栄養」を考え「栄養」と共に生きていく仕事なのだということが明らかになりました。
日本で「栄養」を考えはじめた頃の話

そもそも「栄養」は、なぜ大事なのでしょうか。現代の栄養学では「栄養素」の働きを「エネルギーになる」「体をつくる」「体の調子を調える」の3つにわけて考えています。体が成長したり、健康を維持するために欠かせない要素です。
味の素グループは、1909年の創業時から「栄養」の大切さを理解して、私たちの暮らしに取り入れる取り組みを行ってきました。これを主導したのが、東京帝国大学(現・東京大学)教授の池田菊苗博士です。
「日本人の栄養状態を良くしたい」と願っていた池田博士は、昆布だしを味わううちに4つの基本味である甘味、塩味、酸味、苦味とは違う、おいしさに関わるもう一つの味があることに気付きました。同じ頃、日本初の医学博士である三宅秀博士が「佳味は消化を促進する」と提唱し、これに励まされた池田博士は、昆布だしに含まれるおいしさに寄与する成分を研究し、これがグルタミン酸というアミノ酸の一種であることを発見。この味を「うま味」と命名したのです。
「おいしく食べることが栄養状態を良くして、健康な体を作ることにつながる」という志を伝えるべく、池田博士はグルタミン酸ナトリウムを主成分としたうま味調味料の製造方法を発明。味の素グループの創業者である二代目鈴木三郎助にこの事業化を託し、世界初のうま味調味料「味の素®」が発売されました。この時に掲げた「世界の食と健康に貢献する」という理念は、今も受け継がれています。
「栄養のこれから」を考える
栄養について皆さんが日々直面している問題や課題は山のようにあるのではないでしょうか。アンケートで挙げられていたのは、主に「高齢者栄養」「減塩」「食育」といったキーワードでした。その解決策を、皆さんと一緒に見つけていきたいと考えています。
また、この連載では「うま味」と「うま味調味料」についても、あらためて考えてみたいと思っています。うま味は5基本味の1つです。代表的なうま味成分であるグルタミン酸は、昆布をはじめ、様々な食材の中に含まれます。
このうま味成分を、調味料として使いやすくしたのが、うま味調味料の「味の素®」です。いつもの料理に手軽に「うま味」を加えることができ、出汁としての役割はもちろん、食材の風味を引き立て味の調和をはかります。「味の素®」は、さとうきび等を原料に発酵法で生産しています。ちなみにグルタミン酸は私たちの身体を構成するたんぱく質の原料であるアミノ酸の一種です。
うま味調味料の主成分であるグルタミン酸ナトリウムは、食品衛生法により食品添加物に分類され、同法に定められた安全性試験をすべてクリアしています。また、日本国内だけでなく、国連(FAO / WHO)、米国(FDA)などの国際的な機関からも安全であることが認められています。
詳細はこちらをご覧ください
● 味の素株式会社
https://www.ajinomoto.co.jp
● 日本うま味調味料協会
https://www.umamikyo.gr.jp
そんな「うま味」のチカラを、知る、感じる、考える。「世の中の栄養課題を『おいしく』解決できますか?」連載スタートです。
皆さまのご意見・ご感想
今後のより良い情報発信のために、栄養士・管理栄養士の皆さまの声をお聞かせください。記事の内容やご紹介した体験レシピなどに関するご意見やご感想もお待ちしております。
ご意見・ご感想はこちらから!
あなたのご自慢!
「おいしく減塩レシピ」
皆さまからお寄せいただいた「減塩レシピ」を随時ご紹介いたします。もちろん、オリジナルレシピの他、連載記事でご紹介したうま味調味料活用レシピの「つくレポ」もお待ちしております。
※全てのレシピは掲載できない場合がございますので、予めご了承ください
お役立ちリンク
あじこらぼ /Ajicollab.
サイエンスに基づく、食とアミノ酸の知見を活かした情報発信を行い、食と健康の最前線で活躍する皆さまとのコミュニケーション・コラボレーションの輪を広げる情報サイトです。「あじこらぼ」で検索して、ぜひサイトをご覧ください。

日本うま味調味料協会
うま味やうま味調味料に関するさまざまな情報を発信している他、うま味を活かしたレシピや各種コンテストなど、楽しいコンテンツもご用意しています。